【TCG】「Magic the gathering」を始めてみて。

昨今のTCG業界は10年ほど前に比べれば衰退が著しく、紙媒体から電子媒体にユーザーが流れている印象を3年ほど前からずっと感じています。

 

一番身近に感じたことは、いくつか挙げられます。

①地元に帰省した際に個人経営の店舗が廃業・大型チェーン店内での展開規模縮小

②マイナーなTCGの在庫処分(いわゆるワゴン売り)

③業界全体の売り上げ推移が右肩下がり

 

業界の隆盛というものは押しても引いても避けられるものではないというのが常ではありますが、卑小ながでも長らく紙媒体に私財を投じてきたことを顧みると寂しいものです。

紙媒体に拘ることは時代に淘汰されていく立場にあるのか、と大局的な視点に辿りつくのはごくごく普通のことだと思います。

 

思いつくとぶつかるまで止まれない、そんな私が思いついてしまったことは

「遊んだことのないTCGに触れてみる」ことでした。

TCGごとに特徴があってそれを理解することは面白そうだ、と

気づいた時にはレジの前。放出されていく万札。

 

大前提として、私がカードゲームの何に惹かれているのかということを書き示す必要があります。

それは「駆け引き」です。

テーブルの上で出し入れされるカードだけではなく、対戦相手の置かれている立場や心理状況を掌握し、最適解や対応手段を導き出すこと。

その材料として、相手の癖や構築 アーキタイプや流行への理解度など

さまざまなものがあります。

これはどのカードゲームにおいても勝利に近づくためには避けて通れない道程であり、魅力だと考えています。

 

さて、話は戻りますが・・・私は中学生から専門学校を卒業するまでのそこそこ長い間、遊戯王OCGで遊んでいましたが、社会人ともなると多少の金銭的な猶予ができたため

同時に複数種類のTCGに触れることに成功しました。

Magic the gathering」「デュエルマスターズ」「ポケモンカードゲーム」の三種類です。

同じカードゲームとはいってもルールが違うこと、雰囲気やプレイング・セオリーなどに対しても柔軟に向き合う必要がありました。

本記事では「Magic the gathering」についてご紹介していきたいと思います。

【そもそもルールが難しい】

これは「Magic the gathering」(以下マジック)でルールを覚えようとしたときのこと。

そもそもプレイヤーが多次元宇宙を渡り歩く魔法使い、という設定なのですが

プレインズウォーカーの忠誠度というシステムは僕の頭脳が理解の向こう側へトリップしてしまい、対戦動画をいくつか見てようやく理解できました。

マジックにはいくつかフォーマット(使えるカードをルールごとに絞っているもの)

があり、一番とっつき安そうだという理由でスタンダードを選びました。

(これは後に大いなる失敗だったと反省するのことになるのですが・・・)

ですが、マジックの魅力に関しては綴ることが多いです。

 

【好きになったところ】

・カラー(属性)ごとのコンセプト設定

赤:バーン・速攻

青:ドロー・妨害

緑:土地加速・マナクリーチャー・ビックサイズ

黒:破壊・ハンデス・蘇生

白:コントロールとか(説明しづらい)

・構築とプレイング

デッキの構築には土地(いわゆるマナやコストの支払いにつかうもの)が常に纏わり付くため、テンポよく自分のターンに要求されるプレイをできるよう構築を収めることや対戦全体を通したプランニングの軌道を細分化して修正していくプレイングなどが求められます。

私が始めた当時はBO3(いわゆる2先)でサイドボーディング有のため、対戦動画などでも得られる情報はかなり多かったのでやり応えを感じました。

・イラスト

これだけはマジックの唯一無二だと思います。至高。それ以外は当てはまらない。

・イベント

最近だと珍しくないように思えますが、フライデーナイトマジックといって

金曜日の夜遅くに初心者講習会のようなものが公式にアナウンスされていたり

最新弾の発売時にはプレイベのような形で新カードに触れることも。

歴史が長いだけあってサポートはそれなりに手厚いように感じました。

 

【失敗】

マジックのスタンダードにはスタン落ち(一定期間で使えるカードが決められること)が採用されているのですが、TCGの重鎮が積み上げていた数十年の歴史は伊達ではなかったことに驚かされることになります。

それはフォーマットが複数あることが原因です。

スタンダードは基本的に最新弾を含む1年半前くらいまでに発売されていたブロックのカードで戦いますが、これはもちろん「ほかのフォーマットでも使えるカードである」

ということです。あらゆるフォーマットで通用するカードならば当然価値は高騰します。スタンではそれなりで300円くらいかな。でもあっちのフォーマットだと猛威を振るっているせいでシングル価格がありえないくらい高い。はぁ?って感じです。マジで。いろんなとこで暴れると僕の日当でようやく1枚買える位になったり・・・。

こんな感じで、環境デッキを組んで練習する目論見はあっけなく破綻しました。

最終的に金銭的な部分で限界を感じることが多くなり、泣く泣く。といったところです。

マジックというとロータス(black rotas?)やパワーナインの金額が印象深いので

マジック=高いという印象でしたが、遊戯王の相場感をはるかに飛び越えて行きました。実際高いです。

マジックをはじめたいならあらゆるフォーマットを遊びつくしてやろう、くらいの覚悟があったほうが気持ちがいいと思います。

 

【今からはじめるなら】

教えてくれる人が居ないのなら先述した初心者講習会的なものに行くのが板です。

既存プレイヤーに出会えて教えてもらえることもあるとかないとか。

全体的に社会人向けという印象を受けました。正直、マジックとともに生きてきた人たちがとても羨ましく思います。(カードプールや知識的な意味でも)

 

以上